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40代で白内障手術のお話①

40代で白内障の手術(片眼だけ。もう片眼は白内障なし。)が必要になりました。
これ、といった自覚症状はなく、でもぼんやりした不調を感じて何度も眼科へ行ってはいましたが、結局、別の眼科へ行くまで判明しませんでした。
その記録です。
同じ状況の方と、気持ちをシェアできますように。
初回は、手術決定までのお話です。

ど近眼のど乱視

筆者は中学時代に眼鏡をかけはじめ、高校時代でコンタクトレンズへ変更、途中から乱視が入ってきてハードレンズに変えたものの、最近では乱視用の2週間使い捨てソフトレンズを使用していました。
屋外では、視力矯正なしでは階段が怖かったり、自宅内でも不安があります。

白内障だと判明したとき、
「糖尿病ですか?」
「アトピーありますか?」
「目をケガしたことは?」
「ステロイドの薬品に心当たりは?」
など、聞かれました。

色々思いを巡らせ、これか?!と思ったことが1つ。
咳喘息のため、数年間毎日、ステロイドのお薬を吸引していました。
結構強い数値のものでした。
これ、上司が香水を半月で1本使い果たす強烈な人だったのが原因。
同じブースで働く筆者は自分自身の鼻の粘膜にも髪にも服にも持ち物にも、上司の香水がしみついてました。
更に上司はデスクでも香水を10プッシュくらい吹き付けるため、もう、咳がとまらなかったのです。内臓が全て出ちゃうんじゃないかってくらいで。
・・・これだな。これに違いない。労災ではないか。

その他、気になったのは以下2点。
・紫外線の強い、赤道直下の国で何年も暮らしていました。サングラスも日傘も無しで。
・アトピーでも花粉症でもないけど、目の中がめちゃくちゃ痒くなることが多くて、毎度思いっきり拳でゴシゴシグネグネしていました。

乱視でコンタクトレンズの視界

乱視用のコンタクトを使うようになってから、くっきりはっきり見える!というよりも、ある程度は見えている=それで十分、という自分になっていました。

コンタクトを作る度に、処方箋をもらうためにかかる眼科で、
筆者「見えづらいんです」
検査スタッフ「乱視だとどうしても焦点がズレてしまうことがあるので・・・」という同じ会話を繰り返していたためです。

1dayの乱視用コンタクトができたとCMで知って、試してみても見え方は同じ。
そしてまた眼科のスタッフさんと同じ会話をする。

それでもやっぱり見えづらい

見え方の不調は1年半前くらいから感じていて、処方箋の期限が切れて眼科医に診てもらうときに「見え方がおかしい」「見え方に左右差がある」を申告はしていましたが、スタッフさんには「その時々で目を細めたり頑張ったりしないでください」と言われ、医師には「乱視が強いから」「目には利き目っていうのがあるから」と言われるばかりでした。時に疲れ目の目薬を処方されたり。

で、新しい眼鏡を作ることになりました。
数ヶ月おきに2つ作りました。

1回目は車に乗れるくらいの眼鏡を。
スタッフさんに「これ以上の矯正は目を痛めてしまいます」と言われ、矯正視力0.7ギリの眼鏡を作りました。

2回目は自宅内用の弱い眼鏡を。
前回とは別のスタッフさんに、こう言われます。
「一度測って、また測り直すと、数値が結構違って出ます」
「眼科で診てもらうほうが安心だと思います」
気になるきっかけを与えてくれたjinsのこのスタッフさんには、感謝しかありません。

翌日にいつもの眼科を受診して、眼鏡を作ろうとしたらかくかくしかじか、とスタッフさんにも医師にも伝えました。
スタッフさんは「たしかにそうですね。とりあえずドクターに診てもらいましょう。」と。
医師は「原因は見当たりませんね。」「また気になるようだったら症状が出てるときに来てください。」と。

その後、目の腫れがあって何度か眼科を受診し、その時にも不調は訴えていましたが抗菌剤をもらうだけでした。
そこの眼科は医師が日替わりで毎回違う先生が診てくれていたので、複数の目で診てもらったという安心はありつつも、他の眼科に診てもらわないとな、とは思っていましたが仕事や生活に困るくらいの不調ではなかったので、新たな眼科を探す事に腰は重たかったです。

結局、やっぱり変だと思い、いつもの眼科へ行って検査してほしいと言いました。
すると今回の医師は「原因は見当たらないです。今すぐ治療が必要な重大な何かは起きていません。よほど心配なら、『OCT』という機器のある眼科へ行ってみてください。」と。

『OCT』って、眼底三次元画像解析のことで、網膜の断層画像を撮影する検査だそうです。

【今すぐ治療が必要な重大な何かは起きていません】って言われたけど、今回ばかりはすぐに、別の眼科へ行くことにしました。

初診で白内障だと判明

新しい眼科には「◯◯眼科さんに通ってたけどこういう状況で、OCTのある眼科に行けと言われたので、来ました。」と言うと、受付さん・検査スタッフさんそれぞれ「!」と表情にどよめきがあって数回、「◯◯眼科さんでそう言われたの?!」と確認を受けました。
広がる不安。。。

そのOCT検査を終えて医師に診てもらうと、即断でした。
「わ、んー。真っ白だよ!」
「これはねえ、もう、目薬ではちょっと・・・右目が白内障になっています。手術が必要なレベルです。」

その後、医師と看護師さんから手術内容や目に入れるレンズの説明を受け、その場で手術日が決まり、そこから逆算して次の診察日や今後の通院スケジュールも決まりました。

ショックでした。
まだ、そんなにお年寄り世代じゃ無い。40代です。母が手術をしたばかりくらいの世代なのに。
ぼーっとしてしまって、散瞳検査の影響で片眼だけチカチカしているのもあり、ぽわっとしたまま、でも、心は重たく、帰宅しました。

「白内障になったら読む事」みたいな冊子も渡されたけれど、読む気にもなれなかったし、ネットで色々検索する気にもなれませんでした。

しょぼん。
この日の筆者の気持ちを表現するにはこれに尽きます。

続く。

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